1年間の改修でデパート機能が大幅に低下する西武池袋本店。
そのため西武池袋駅としての存在感が増していくこの壁のような建物たちです。
そんな池袋でちょっと変わった映画を観ました。
ポスターの通り中年おっさん猫が主役の不思議な作品。
加えて、猫以外にも監督が2人という技術的に面白い映画でもあります
実写班が撮影した映像と音声をもとに、アニメーションスタッフ班が動きや表情を抽出してアニメーション化する手法で描かれているんです。
-----
とある理由で父親の実家のお寺で夏休みを一人過ごすことになった少女が、猫なのに人間の服を着て原付バイクに乗り達観したような話しぶりの猫・あんずちゃんに出会い、この世のものとは思えない冒険をするお話しです。
その冒険の設定にビックリしる一方、少女の成長も描かれていて、豊富な色彩と共に夏ならではのアニメ作品でした。
でもなんと言っても魅力的なのは、中年猫?あんずを演じたのは森山未來。TVの芸能ニュースで観ましたが、実際に猫耳をつけて演じているその様子がアニメとダブって見えるようで楽しさイッパイです。アニメなのに実写映画を感じさせてくれ、猫などとと人間が交流できるのではないかと錯覚さえ覚えちゃう、ひと夏のお話しでした。
実写監督:山下敦弘、アニメーション監督:久野遥子、原作:いましろたかし、脚本:いまおかしんじ、美術監督:ジュリアン・ド・マン