パンダ大学病院の権威に立ち向かう一匹狼の女医、という非常に明快なプロットで続編に次ぐ続編を生んだTVドラマの完結部の映画をこの週末に御徒町のTOHOシネマズで見届けてきました。
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明快でシンプルなプロットだけでなく、シリーズ化するほど魅力的にしているのが、
・大門未知子という異端のキャラ設定と、それを超える米倉涼子の存在感(目力)。
・一匹狼に相応しい口笛から始まるテーマ曲。沢田完が作り上げたテーマはマカロニウエスタンの世界のようです。
・プロジェクトXのナレーションで知られる田口トモロヲの場面ナレーション。
・そして、西田敏行・岸部一徳・伊東四朗・内田有紀など敵側見方側の多彩な出演者とそれらを生かし切る『やまとなでしこ』『花子とアン』『西郷どん』などで知られる中園ミホの脚本。
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今回の映画では、これまでのTVドラマを踏まえながら、予告編で流れているように一人の適役が投入されることで新たな展開が加わります。その展開は大門未知子の生い立ちや過去に言及し、より深く彼女を知ることになります。
それがわかったら、ますます彼女を応援したくなり……脚本の術中にはまりました^.^;;
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予告編のラスト、見開いて手術する彼女の目から涙が出ています。適役・仲間への思いと彼女の使命感が絡み合った、グッとくるシーンでした。
散りばめられた複線や小道具がそこに重なってきます。
テレ朝の番線はもの凄いですが、その番線に負けていません。
TVドラマを見続けたドクターXファンにはこれ以上ない一足早いクリスマスプレゼントでした!