主演2人の素敵さが際立つ上映中の作品です。

まず、恐るべき松村北斗。アイドルグループ:SixTONESのメンバーなのですが、
『夜明けのすべて』でキネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞を受賞するくらいの演技派。
2025年も本作の主演で受賞するかもしれません。
昨年のTVドラマ『西園寺さんは家事をしない』の準主演を含めて、彼の誠実さあふれる素朴さは、まさに今求められている若手男優の姿なのかもしれません。
そして、もう一方の主役は松たか子。
大ヒットTVドラマ『ロングバケーション』から演技キャリアをスタートし、歌手活動や紅白歌合戦の司会までその幅広さが凄いですが、サッパリした男っぽさあるも熱くなったり甘え上手だったり、ほお骨のプックリ感含め大好きな女優さんです。
その松たか子とあるときは軽妙に、あるときはシリアスに、絶妙な間も感じられる会話劇を松村北斗が成立させている……笑ったり、聴き入ったり、何度もジンとしたり、二人の世界に入り込んでいました。
このセリフを生んだ坂元裕二(怪物)の脚本はもちろんベースにありますし、予告編で明かされていたタイムトラベルものの複雑なパートも季節感を加えてわかりやすくする塚原監督(『ラストマイル』)の演出も巧い。
ストーリーを超えて、主演2人のやり取りに魅せられた『ファーストキス 1ST KISS』です。