20日から上映されている『教皇選挙』 2024年:米国・英国、監督:エドワード・ベルガー

TVコマーシャル(TVCM)も多く流れている、アカデミー賞脚色賞に輝いた本作。
その存在はニュースになるもスポット的な” ローマ教皇選挙”の舞台裏を描くも、作品が発する複数のメッセージが意味深く、重厚的な脚色・演出による風格もあり、アカデミー賞作品賞を獲得しても相応しかったと思えた作品です。
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朝一番から映画館の座席指定は売切れ満席でした。
仏教が中心な日本でこんなに注目されるなんて、観に行きたくなるようなTVCMの編集やポスターの画が巧いのはもちろん、『ダビンチコード』や『天使と悪魔』の記憶が呼び覚まさせて気になる作品存在になった気がします。
哲学の流布という考えの伝達が、宗教という組織運営に変ることによって生まれる内幕をどう描いたか、どんな選挙結果になったか、引き込まれた2時間です。
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風格もあり大好きだったアカデミー賞作品賞作『イングリッシペイシェント』の主役演じたレイフ・ファインズの『シンドラーのリスト』との対極的な演技や、
ドアの開け閉めや、歩くとき床の音とかペンで書く音など生かされた雑音も印象的な『教皇選挙』です。
脚本(脚色):ピーター・ストローハン