キハ58君の鉄道など ひとコマ

鉄道にかかわることや日々のひとコマを投稿しています。2010年から書いてきた別blogの名前からキハ58を使っています。URLは583系はくつるで^.^/ 

映画『フロントライン』 『国宝』と並ぶ公開中の話題作

新型コロナウィルスを日本人に意識させつつも表面上知っているに過ぎないダイヤモンドプリンセス号という重大な出来事の真相に対する興味、過剰な演出がなくとも醸される臨場感、この二つが相まって内面と外面の双方から見ごたえある作品でした!

なんといっても題材。

世界中の誰も忘れることができない新型コロナウイルス過の日々。特に日本人に強く意識させるきっかけとなったダイヤモンドプリンセス号での集団感染。

ニュースやSNSで事実、憶測、評論が飛び交っていたこの重大な出来事の現場が舞台です。

特に船内対応へのネガティブな論調が記憶にありますし、私たちも現場から離れた安全な場所で半分興味本位で眺めていた出来事を、事実で上書きしてくれます。

船内対応はもとより感染乗客を受け入れることになった病院のことまで、知りえた5年前の出来事がハッキリと事実に替わりました。貴重な体験です。

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そして上書きさせるだけの臨場感。

少しネタバレになりますが、ドラマチックなエピソードづくりなど過剰な演出を排除しています。

バンデミックというとダスティンホフマン主演『アウトブレイク』のような緊迫するシーンが見どころになりますが、この作品は違いました。

ダイヤモンドプリンセス号という閉鎖空間、未知のウィルス、医療従事者への風評、対処するための関連法規などなどに関係者はどう立ち向かったか。そのやりとり一つ一つが見どころです。

それを成し遂げたのは脚本、撮影、音楽、役者・演出。『国宝』とはまた違ったこれらの一体化による臨場感を目の当たりにしました。

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なかでもポスターに登場する4人。

4人それぞれの印象通りの役柄で物語を進めていきます。

とりわけ官僚役の松坂桃李は最適役。『新聞記者』や大和ハウスCM、ドラマ『御上先生』など極めて冷静ながら秘めた考えを淡々と実行する様は、熱くなりがちな小栗旬と何かやってくれそうなバディ感を生んでくれていました。

 

私たちが実際に経験した新型コロナウェルス過の始まりの出来事。

対処した関係者の皆さんへのねぎらいと共に、5年たった今こそ事実で記憶を整理できた貴重な映画体験でした。

(2025年:ワーナー、監督:関根光才