
自分の不在中に一家が鬼に襲われ唯一生き残るも鬼になってしまった妹・禰󠄀豆子(ねずこ)を人間に戻すために鬼狩りの組織・鬼殺隊に入った竈門炭治郎が絶望の中に戦うことで希望を見出し続ける成長物語。
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戦いの舞台になる無限城という異次元に広がる世界感、鬼殺隊・鬼それぞれ最高位者たちによる戦いの疾走感そしてド迫力な臨場感。
君の名は。など美しい作画の代名詞になったいる新海作品とはまた違った大胆かつ精密なタッチのufotable社による画、そして呼応するように緩急つけた梶浦由記&椎名豪によるサウンドのコラボにはやられました。
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そして何よりも観るものに共感を生むのは主人公・炭治郎や鬼殺隊の思い、それは鬼が鬼になる前の人間の頃にまで及びます。
単なる善:鬼殺隊、悪:鬼というわかりやすい構図の奥に大きな仕掛けがあります。
無心で生まれてきて育まれたはず良心。
人間として誰もが持っているであろう良心が邪悪な心に変わり鬼になる瞬間(背景)を作品は丁寧に描きます。
良心が残った人間(鬼殺隊)と良心を無くした鬼。
善悪どちらにでも傾くであろう危ういバランスの良心を照らし出し、活劇としてエンターテイメントに仕上げたもの凄い作品が『鬼滅の刃』です。
ちなみに戦い画は時には残虐性極まりますが、善悪を際立たせている描写にみえて嫌悪感を生ませんでした(おそらく多くの方も)。

残り2作、制作側のハードルの高さが2段階くらい一気にあがっていることでしょう。
お疲れ様&ありがとう、なのです!