
重力と粘度を体現する黄金蜜。
その蜜を受ける薄目色のこし餡。

神楽坂通りに面した町家雰囲気のお店。
紀の善さんです。
一瞬で甘味処とわかる坂に沿った長いサンプルケースが存在感ありました。


甘味処として70年以上この街の一端を担っていましたが2022年に閉店。
それが、この7月に復活しました。
表札が誇らしく、長い暖簾にショーケースに新しい紀の善さんを感じます。

入店して席に着くと、お茶だけでなく塩せんべいが出てきました。
注文して待つ間のこの接待感がいいですね。
(整理券による時間を区切った総入れ替え方式です、いらっしゃる方はご注意を)

そしてやってきました
アイス、缶詰フルーツ、やや大きめの寒天、赤えんどう、求肥のクリームあんみつオールスターが器にそろい踏み。

蜜かけ後のこし餡の光沢。
たまりません。
改めてこのクリームあんみつの味わいを整理します。
1.海藻を少し感じるプルプル寒天がたっぷり
2.薄め色に見えるこし餡の上品さ
3.黄金蜜のまろやかさ
4.アイスにしっかり乳脂肪分
5.豆かんも食べてもらいたいのか少な目赤えんどう
6.千円という強気な料金設定も納得
7.硬さしっかり目な求肥は評価の分かれるところ
8.塩煎餅にお茶の待ち時間
老舗らしいゆったり感を演出しつつ、1,2,3.4.にある通り、
「最高なクリームあんみつを食べて欲しい」に徹した潔さが際立つ素晴らしい逸品でした。

結構な店内混雑でしたが、空いた瞬間にお店雰囲気をパチリ。
神楽坂らしさあります。
最後に、お店を復活させたクリエイト・レストラン社のリリースより引用記載します。餡への思い、これですね。
以下、引用始め。
伝統の味を継承
店内仕込みのあんこ ~先代の口ぐせは「あんこ”いのち“」~
店舗で毎日丁寧に炊き上げるあんこには、つぶあん、こしあんそれぞれに合う厳選した素材を使用。
こだわりの素材を、紀の善で25年以上に渡り腕を振るった製餡主任が、先代の想いを繋ぎ、当時のままに心を込めて炊き上げます。
つぶあんは大粒で風味豊かな「丹波大納言小豆」、こしあんには小豆本来の糖分をじっくりと蓄え、色艶の良い「十勝小豆」を使用しております。
美しい藤色に仕上がった“あんこ”は、甘ったるくなく、ふくよかですっきりとした味わいとなり、唯一無二の「紀の善のあんこ」が完成します。
以上、引用終わり。