キハ58君の鉄道など ひとコマ

鉄道にかかわることや日々のひとコマを投稿しています。2010年から書いてきた別blogの名前からキハ58を使っています。URLは583系はくつるで^.^/ 

映画『ジョニーは戦場へ行った』 1971年:米国、監督:ダルトン・トランボ

角川シネマズ有楽町などの終戦80年企画で初めて鑑賞しました。

恋人が止めても志願して第一次世界大戦の戦場へやってきて爆風で両腕・両脚・口腔を失い、帰国後に肉塊でただ生きているだけの主人公を描いた作品であると共に、30年来記憶の片隅にそんざいしていた作品です。

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淀川長治氏が雑誌「映画の友」の東京読者会として主催しその後に改称された東京映画友の会の月一回開催されているミーティングに1990年代数年参加していました。

そこで淀川さんが話されていた作品で一番印象に残っている『ジョニーは戦場へ行った』。

アカデミー作品賞受賞作である『シンドラーのリスト』を「狙い過ぎ」と批評対するように、反戦の意を描くならと絶賛されていた作品です。

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肉片の塊になったジョニーの描かれ方は、語り口から想像していたイメージしていたものと違っていました。

戦争のむなしさを象徴する姿、部屋の片隅に置物のようにあるだけのそのジョニーの塊と戦場へ行く前の幸せな日常の回想シーンの対比から紡がれる物語のイメージが……少し違いました。

置物のように空虚に存在しているだけではなく研究対象として看護させる塊のジョニー、しかも動き反応する。回想シーンには想い出だけで無く例えばイエスキリストらしい存在も現れる。

舞台劇を鑑賞しているような2時間でした。

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それでも直接的な悲惨さ描写から受ける直観的な印象を超えた、頭の中に作り出される戦争のそら恐ろしさ。淀川さんの伝えたかったことが30年以上の時を超えて理解できたような気がします。