ソニーのゲーム制作会社が、このような作品を手掛けてくれたんです。
広島に比べると取り上げられることが少ない長崎を「閃光の影で 原爆被爆者救護 赤十字看護婦の手記」を原案に、被爆者救護にあたった日赤女子看護学生の目を通して原爆投下後になにが起きていたかを描きます。

主役の看護学生は仲良し3人組。
投下の瞬間、郊外の田舎道・日赤長崎・浦上天主堂ミサの帰り道と別々の所在だったために家族を含めた3人の状況は違います。
献身的な救護の中で生じるズレ。
殲滅し厳しい長崎の状況下ゆえその発言や行動がより切実なエピソードとして伝わってきます。
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特に、投下時に日赤長崎だった小野花梨演じる愛国少女的なアツ子の放つ二言は確信をついていて刺さりました。
眼をそむけたくなるような描写ありますが、当時の現地はこの程度ではすまなかったのではと、戦争で受ける被害の空恐ろしさがわいてきます。
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原爆のことを”ピカドン”ということを思い出させる一瞬の演出は凄かったです。
ちなみに本作を観るに至ったのは、NHK音楽番組で福山雅治さんが多くの学生と合唱した「クスノキ」を聴いたことによります。
ある仕掛けをもって本作でも流れる「クスノキ」。
原爆で焼かれながらも再び芽吹き、希望と平和の象徴となった被爆樹木に心を寄せた楽曲。
内容としての映画価値だけではなく、制作され存在し公開されていることに価値ある『長崎 閃光の影で』です。