10月1日は毎月1日の映画サービスデーですが、このところ『国宝』『鬼滅の刃』など邦画絶好調の中でヒットしている異色の1本。

地下通路に迷いこんだ主人公(二宮和也)が、提示されたルールに従い脱出できる”8番の出口”を探し求めるサバイバルゲームの映画化なんです。
小説原作は多いですが、本作は元がゲーム。
---
上映映画館情報を眺めていて、気になっていたことが1つありました。
大作でもないのにTOHOシネマズ池袋が公開からずっとプレミアムシアターで上映している不思議。
観に行って理由がわかりました。

映画館という暗く閉ざされた世界であることはもちろん、映像と音が醸す臨場感というより良い鑑賞環境を提供してくれていたんです。
---
逆に世界感にどっぷり浸かることを求めたゲーム派生の作品だけに、そこに浸かり損ねたら、映像と音が苦痛になりそうです。実際にレビューでも入り込めなかった風なコメントを多数拝見しました、90分強と短い作品なのですが、長く感じたというものです。
でもです、映画の一番大切なところ、主人公の何かが変わる、は二宮和也の熱演と共に見事に描かれています。
---
(以下、少しネタバレ有)
オープニングの仕掛けでその片鱗があります。そこから先、予告編でも登場した歩く人・河内大和などと共に8番出口を見つけるゲームにのれるかのれないかポイントでもありました。
主人公として二宮和也が選ばれた理由がここにあると思います。嵐のメンバーとしてのファンの多さや有名さに加え、C.イーストウッド監督作品にも出演するくらい演技派なのは多く知れたところ。
どう演技するのかはもちろん大切ですが、それに加えて誰が演じるかが重要だった気がします。
8番出口を探す主人公は、その時点での自分の人生の出口(方向)に気づく主人公という人間の外面と内面双方を照らしていた『8番出口』です。