

“印象派”は日本人に一番響く美術展のキーワードではないでしょうか。
特に“モネ”、”睡蓮”は多くの人の知るところで、岐阜県や高知県にはモネの池・庭なる観光名所があるくらいですし。
そんな印象派に関して今までになかった切り口の美術展が昨年から上野で開催されています。


会場は上野駅近くの国立西洋美術館。ル・コルビュジエの建築作品17のひとつと世界遺産に登録されていることを知っている方もいらっしゃると思います。

本美術展の今までにない切り口とは”室内”です。
明るい色彩とソフトな筆づかいが似合う爽やかなイメージの印象派絵画は屋外の日常風景を切り取っているイメージがあります。
しかし本展では屋外で無くて屋内の日常風景なんです。
印象派で室内といえばルノワールの人物画が浮かぶくらいでしたので、今回の室内切り口にはとても興味を惹かれました。
写真は会場入口にあるタペストリー写真コーナーです。
本当に室内でしょ。
左から、
”マネ”による小説家の居室風景。展示ではこの右側に歌舞伎風日本画が置かれていたりしてビックリ。
“バジール”による彼のアトリエ風景。展示ではマネやルノアールなどアトリエでの交流が風景でよみがえっていました。
3,4枚目は”ドガ”による家族の肖像。展示された絵画は実物大のような大作。同じ思いではない家族それぞれの表情が単なる肖像画でない家族の風景です。
“ルノワール”によるピアノを弾く少女たち。展示では温かみあり柔らかさあるルノワールらしさがくつろぎある日常風景でした。
“バルトロメ”による温室の中に入る貴婦人。展示では作品の周りを温室風に演出。着用のドレスも展示してあり、屋外と室内への移動風景をさらに雰囲気醸しています。
4部構成になっているラストには、室内装飾に使われた屋外の絵画という変化球で屋外の絵画が登場します。
ところどころある撮影できる作品あるのですが、このラスト部はほぼOK。
特に印象的だった2作品です。


国立西洋美術館所有の“モネ”睡蓮と、”クォスト”バラです。
どちらも高さ2mを超える大きな作品です。
いわゆる印象派的な風景画ではありませんが、静物画的なち密さではなく温かみある柔らかさに魅入りました。
10月25日から開催されている本展も2月15日まで。
引き続くように2月7日から『モネ没後100年 クロード・モネ —風景への問いかけ』が京橋のアーティゾン美術館で5月24日まで開催されます。
その作品の大部分が今回と同じオルセー美術館所蔵品。
なんと7か月近く印象派&オルセー美術館所蔵品展が続くことになります。
オルセー美術館所蔵品の凄さ、日本人の印象派大好きを実感です。