
下村観山をご存じですか?
美術の教科書で一度はご覧になったであろう富士山画の横山大観、輪郭を描かない魔法のような朦朧体で知られた菱田春草と1890年の東京美術学校(現・東京藝術大学)絵画科第2期生の同期であり、超絶筆技で近代日本画を世に知らしめた巨匠です。

回顧展が行われている竹橋の東京国立近代美術館へ行きました。
ロビーや入口は人が多くない感じでしたが、会場内に入ったら一杯^.^;;
考えたら会期末1週間前ですもんね。

解説プレートを読まなくてもいいように音声ガイドを借りました。
ナビゲーターは”マツケンサンバⅡ”衣装姿を最近TVCMで見かける松平健。

狩野派、大和絵など古来日本の絵画手法を徹底的に学んだのち、欧州へ行って西洋絵画の表現方法を身に着けた成果の一作です。
暴れん坊将軍が語ってくれました。(撮影できる作品もあります)
“倫敦之夜景”
なるほど、ちょうど今アーティゾン美術館(京橋)で開催されているモネの有名な”ウォータールー橋”と全く違い、水墨画風の画質が加わって惹きつけられる作品でした。

そして季節柄もあってか、見入った作品。
“新緑”
葉の描き方はもちろん、山肌を滝が流れているかのような背景の繊細な色合い。
緑のグラデーションが一層引き立てています。

そして、このような作品も。
“猿候”
手長猿が本当に目の前に居るようです。
人物画のようなポーズ感はもちろん、毛並みの繊細な描写に驚き。
人工物の風景画、自然との会話で生まれたような風景画、細かい描写で命が吹き込まれたような動物画、その他 人物画や絵巻物など多岐にわたる超絶筆技を堪能した回顧展です。(5月10日まで)