皇居の竹橋駅近くにある国立近代美術館。
1952年に日本初の国立美術館として中央区に設置され、1969年に現在の場所に再開館しました。
そんな国立近代美術館で8月25日まで開催されている”TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション”へ行きました。
3を表すトリオは、東京・パリ・大阪の3美術館の頭文字をとったものです。
なかなか、上手いネーミング。
パリ市立近代美術館と大阪中之島美術館と3館の所蔵品を、各テーマごとに3点展示しみせてくれるという趣向のコレクション展です。
プロローグでは、佐伯雄三の著名作・郵便配達夫などが登場し、名画との出会いを期待させてくれます。
次のテーマ:川のある都市風景では、隅田川・セーヌ川・大川(堂島川など)からインスピレーションされた絵画が印象的です。
モデルたちのパワーや美の女神たちなど、人物画のテーマも充実。
そういった中でひときわ印象的だったのは、テーマ:夢と現実です。
シャガール・夢:幻想的な夜空に浮かぶ月を大きなウサギが人を載せながら見つめていてまさに色の魔術師。魅入りました。それと共にダリ・幽霊と幻想があります。道徳的な先入観を排除したシュルレアリスムの先駆者が魅せてくれる幽霊は、大地と大きな雲が描かれその雲が虹と共に幽霊を示すという驚き。同じスペインが生んだピカソと違うビジョンの絵画化には圧倒されました。
このような感じで総計150点。各美術館の収集力の凄さも感じたTKO展です点です。