かつて走っていた列車です。
東北新幹線・仙台-八戸間、たった1時間20分ちょっとで着いてしまうこの距離を、約10時間かけて、黙々と走る気道車の快速列車がある。年に2日~1週間、盛夏の中を、宮城県、岩手県、青森県の三陸海岸を潮風を浴びて疾走する列車、それが リアスシーライナーでした。
2005年夏、念願かなって乗車できました。
東北本線→石巻線→気仙沼線→大船渡線→三陸鉄道南リアス線→山田線→三陸鉄道北リアス線→八戸線。
緑色の山々と深い青色の海、澄み切ったスカイブルーの空。観光客にとってこの上ない海岸風景たちの裏に、100年前からとてつもない厳しい歴史を背負ってきたこのリアス式海岸の街々のもう一つの姿が潜んでいたことを思い知らされた12年前のあの日です。
キハ58系だったんですよね!
毎年 夏に出会えると思っていた10時間の鉄道旅のはずでした……今は記憶の10時間になった快速リアスシーライナーの鉄旅です。