1983年:松竹他、監督:大島渚
40年前の話題作をNHKBS録画で久しぶりに再見しました。
役者を本業にしていないデビット・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしを主演に向かえた、戦闘シーンのない戦争映画として当時話題になりました。
日本軍捕虜収容所での日本軍将校と英米捕虜たちの交流から、戦争のむごさを間接的に表現していますが、戦争がなかったら彼らが素直に交流できるんだと考えさせる演出がより際立ちこころに刺さります。
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終戦後に、若きビートたけし演じるハラが戦犯として処刑される前日、特別な交流関係にあったロレンスが面会にやってくるラストシーン。
ロレンスが言った「私だったらすぐ釈放して……」の世界を想像しました、浅草のホッピー通り辺りで吞みながら収容所生活を笑い飛ばしているいるような2人を。
坂本龍一とデビッド・ボウイとの少しエキセントリックな関係と対比にもなる、この2人に特に惹きつけられた今回の再見でした。
今日は初雪の東京。
テーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」が生む平穏さがより沁みた時間です。